ワッサーという果物、知っていますか?桃とは違います。長野生まれのフルーツ

こんにちは。箕澤屋家主です。

ここ数年、この時期、お会いした方や、身近な方に、個人的に「うまいよー!」と推し続けているフルーツがあるんですね。

それが、ワッサーというフルーツ

今日はそのワッサーのことを、改めてご紹介です。

桃とは違うよ!桃とネクタリンの掛け合わせフルーツ

ワッサーとは、スーパーなどでよく見る説明となりますが、桃とネクタリンの掛け合わせ
1990年に長野県須坂市の中村渡さんという方によって品種登録されたフルーツとのことです。

一見、桃のような見た目ですが、よーく見ると色が桃よりもオレンジっぽい。
果肉がオレンジなので、その色が皮にも溢れ出てるような印象です。

▼左が桃、右がワッサー

場所によっては、桃として販売してるようで、それは違う!と私は主張したい。

で、我が農園でもこの味に惚れた父が、10年ほど前に苗を植えて育てはじめ、まだまだ数は多くないですが、毎年ある程度安定して収穫できるようになりました。

とは言っても、今年もシカやたぬき等、動物の被害にあうなど、途中までは豊作になりそうな気配を漂わせつつ、なかなか収穫まで至るのが難しいのが現状。なんとフルーツ栽培とは難しいことか。。

ちなみに、ネット情報では、桃より一回り小さくネクタリンに近い、との記述もありましたが、正直そこは摘果(間引き)次第なのかなー。

桃と同様に、果実が小さいうちにたくさん摘果を行えば、その分の栄養が一つの実に集中して大きく育つ気がします。

なので、我が農園でも、摘果して栄養が集中している実は大きく育って、桃よりも大きくなることもある。もちろん、他にも天候など、別の条件もあるので、一概には言えないですが。

果肉は黄色くて硬め。甘みと酸味がちょうどよい。

さてワッサーの味はというと、掛け合わせというだけあって、桃の甘さと、ネクタリンの酸味がうまーく混ざって、ちょうどいい味

この味のバランスがよいところが、私がイチオシしてる一番の理由。

私は、あまり甘いものをずーっと食べる方ではないです。なので、甘いフルーツ代表と言ってもいいくらいの桃は、私にとっては甘すぎる。(もちろん、桃は桃で好きですよー。)

それに比べて、ワッサーは絶妙に酸味もあるので、何となく味が濃厚に感じるのです。

あとは、個人的に好きなポイントとしては、皮が剥きやすいということ!

桃って、柔らかくなってきた頃がおいしいのですが、ただその頃には果肉が柔らかくて、皮を剥くだけでも水が滴り落ちる。

手もベチョベチョになって不快。

皮を剥くのが面倒くさいから、結局食べずに放置。

そのうち腐る。

という流れを辿り、結果もったいないことになるんですね。

一方ワッサーは、果肉が硬め。

そのため、皮を向いても水が滴り落ちず、手もベタベタになりにくい。

コツを覚えれば、こんな風に簡単にキレイな形でカットできる。

果肉が硬いからって、ジューシーではないわけじゃありません。

食べると、みずみずしさを感じられる。

変色しにくく、冷凍保存もしやすい

私の知人でもけっこういるのですが、フルーツって皮を剥くのが面倒くさいから食べない。

そういう人が多いんですよね。

確かにその気持ち分かるー。

私も面倒くさがりなので。

ワッサーも確かに皮を剥くのは面倒くさいです。

ただ、桃と違って表面の毛がないので、洗ってそのまま丸かじりもOK

あとは、水分が桃より少なめで果肉に色があるので、カットしてから冷蔵庫に入れておいても、変色しにくい。(黄桃であれば色があるので、白桃と比べてですね。)

すぐに食べられないときには、皮を剥いてカットしてから冷凍保存。

そうすれば、食べたい時に冷凍庫から出して少し置けば、手軽に食べられます。

美味なのに、まだまだ生産量も少なく、知名度は低いフルーツです

そんなワッサー、長野県民であれば、当然知ってるよー。
という方も多いと思いますが、意外とまだまだ知名度は低い

私は以前、下北沢で月1回開催しているママンカ市場というファーマーズマーケットで、4年ほど家族の自家栽培フルーツを販売していたのですが、そこで8月には毎年、ワッサーを長野から送ってもらい販売していたんですね。

そこでの反応を見ていると、やはりまだまだワッサーは知られていない。

まず、「ワッサーって何ですか?」

と聞かれることが多かったです。

で、ワッサーだ!と近寄って来ていただける方というのは、多くが長野出身の方。

そんなわけで、ワッサーについて聞かれるたびに、熱弁して(いい迷惑^^;)説明していたのでして、それもあり、ぜひもっと多くの方に紹介したい、と思っていたところであります。

しかし、最終的には好みです。

ワッサーをおすすめしたい人。

・柔らかい桃より硬いのが好み

・ただ甘いだけより酸味もほしい

・水がたれてベタベタになるフルーツは面倒くさい

このようなタイプの方には、ワッサー、おすすめします。

ぜひシーズン中に、生で食べてみてください

ワッサーは、まさに今がシーズン!

長野県の中信地方では、もう終盤ではないかと思います。

特に、ワッサーはまず生で食べてみていただきたい。

ジャムなどでもおいしいですが、私のおすすめはやっぱり生です。

そんなわけで、まだ食べたことない方、もしスーパーなどで見つけることがあれば、ぜひ一度手にとってみていただければなーと思います。

長野県以外だと、まだなかなか見つけにくいのですが、そんな場合はネット購入できるところも多いです。

興味のある方は探してみてください^^

そして、古民家箕澤屋でも毎年、ワッサーのシーズン8月頃には、自家農園のワッサーを販売しています。

季節もの、かつタイミングが重要なので、確実に毎年ではないのですが、販売できる際には、Instagram、またはFacebookでお知らせしています。

興味のある方は、フォローいただけるとうれしいです。

Ayana

Ayana

箕澤屋プロジェクト代表兼管理人。2014年にこの家の存在を知り、魅力的なこの家を残すために活動しています。夏だけかき氷カフェ店主。フルーツ農園の娘。同じく管理人Kobadaiと2人でゆるーい雑談Podcastもやってます。
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