ネクタリンの品種いろいろ。生食用、加工用などおすすめも。

フルーツが賑やかな季節になってまいりましたね。

父が管理する農園も、梅から始まり、あんず、ネクタリンと今年も少しずつ徐々に品種を変えて移り変わってきております。

その中で今日は、これからいろんな品種が出てくるネクタリンについて紹介しようかなと。

というのも、以前に紹介したワッサー同様、ネクタリンって長野県が生産量全国トップなだけあって、長野県ではけっこう当たり前なのですが、他の地域では意外と知られてない。

今までネクタリンを販売をしてきて、

「ネクタリンってジュースのネクターと違うの?」

とか

「ネクタリンって酸っぱいよね」

と聞かれたり、言われたりすること、少なくありませんでした。

しかし、

「ちがーう!!!」

と私は言いたい。

ネクタリンもいろいろ品種があって、生でもおいしいのもあるし、加工用にむいている品種もあるのですね。

ということで、自家農園で採れるネクタリンの品種を一挙公開!ってほどでもないですが、箕澤屋でメインで扱っている品種について、今日は紹介します。

※ちなみに、ネクターは、Wikipediaによると、果実をすり潰して作られるソフトドリンクのことで、ネクタリンは関係ないみたいです。

ネクタリン4品種

箕澤屋の営業が夏だけなので、必然的にそのシーズンに収穫時期を迎える品種がメインとなり、その中での4品種がこちらです。

ストレンジ(7月中旬)

ストレンジ

鮮やかな赤色が美しい、ストレンジという品種のネクタリン。

父の農園で最も早く収穫時期を迎える品種。

名前がストレンジというだけあって、味も実はストレンジだったりする。

見た目はとってもきれいで香りも本当に強くておいしそう!なのだけど、味は何だか物足りない、という品種のネクタリン。

ストレンジの果肉

果肉は黄色でジューシーなんだけど、なんというか甘いけど甘みが足りず、酸味も足りないから、生で食べるにはバランスが悪いんですね。

そのため、生食はあまりおすすめしていません。

しかーし、これが加工すると激変します。いい意味で!

ジャムにしたり、フルーツシロップにしたり、料理に使ったりと加工を加えると、味が濃厚でとってもおいしく変化します。

箕澤屋カフェのかき氷で最初に出てくるネクタリンシロップも、実はこのストレンジを使っています。

さらに、今年は楽しみなことに、このネクタリンがクラフトビールになるという噂が。ふふふ。実は、先日紹介したIn a daze BrewingのKazueちゃんが今年、このストレンジを使ったビール造りに挑戦中!

どんなビールになっているのか、楽しみだ〜!
またできたらここで紹介したいと思ってます。

サマークリスタル(7月末)

サマークリスタル

こちらは、生食用におすすめの品種!

昨年も箕澤屋で販売したのですが、生でおいしいと評判の品種、サマークリスタルです。


果肉は白くて、甘みが強く酸味は少なめ。でも、ちょうどよい酸味があってバランスがいいんですね。

熟して柔らかくなってくると、桃に近い味わいです。

桃よりも酸味が若干ある、毛のない桃という感じかな。

そして、このサマークリスタル。これから7月末にかけてまもなく収穫時期を迎えるところ!

もしかしたら、タイミングがよければ「箕澤屋の日」でも販売ができるかもしれないとのことです。

といっても、こればっかりはタイミングなので何とも言えないですが、もし出てきたときにはぜひ生で!試してみてください。個人的には、生食用で一番のおすすめです。

ハネージュ&ファンタジア(9月初旬)

ハネージュ、ファンタジア

9月に入ると、ハネージュ(写真左)とファンタジア(写真右)という新たな2品種が出てきます。

こちらも生でおいしい2種類ですが、サマークリスタルとはまた違うおいしさ。

どちらかというと、ハネージュの方がサマークリスタルに近く、甘くて味も濃厚のネクタリン。白い果肉でも桃に近いです。

ファンタジアは、黄色い果肉でがつんと酸味があって、うーん酸っぱい!でもうまい!というまさにネクタリンのイメージ通りの酸っぱい味が好きな人におすすめの味。

この2つは、時期が少し遅いので、夏季しかオープンしない箕澤屋ではなかなかタイミングが合うことが少なく、なかなか販売できないのが残念。

品種の違いをぜひ味わってほしい

さて、以上が、箕澤屋の営業中にメインとなる品種なのですが、他にもネクタリンの品種はいろいろあります。

アルバ(8月初旬)、フレーバートップ(9月初旬)、エンパイア(10月中旬)、アンタレス(10月初旬)などなど。

ほんと果物って品種が山ほどあるのよね。私も知らない品種、まだまだたくさんあります。

でも、これだけ品種があって、いろんな味わいがあるのだから、ぜひ品種で選んで食べてみてもらいたいなと思っています。

とは言っても残念ながら、東京や大阪などのスーパーでは、品種が選べないことも多いのが残念なところ。

品種によってまったく味が違うのに、品種が分からなかったら、食べたい味が選べないよ!と私はいつも思うのだけれど、ネクタリン自体がまだまだ有名じゃないから仕方ない。

ネクタリンが人気になって、お米みたいに品種も選べるようになったらいいのになーなんて想いも込めて、こんなネクタリンの紹介記事を書いてたりもします。

箕澤屋では、夏季の営業中にタイミングが合う品種が出たときには、ネクタリンの他、桃やワッサーなど、生フルーツが店頭に並びます。

フルーツ入荷情報は、ギリギリのことも多いので、投稿しやすいInstagram中心に行っています。ご興味ある方は、フォローをぽちっとしていただけるとうれしいです。

フルーツのタイミングというのは難しいもので、急遽のお知らせも多くてすみません。フルーツは出会いと思って、そのときの味を楽しんでいただけたらうれしいです。

Ayana

Ayana

箕澤屋プロジェクト代表兼管理人。2014年にこの家の存在を知り、魅力的なこの家を残すために活動しています。夏だけかき氷カフェ店主。フルーツ農園の娘。同じく管理人Kobadaiと2人でゆるーい雑談Podcastもやってます。
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