古民家につける照明に悩む。箕澤屋の照明選び

照明は、人が生活するための明るさという機能面だけでなく、部屋の印象をつくるのに非常に大切な要素です。ましてや、古民家ともなると、より、その古い家の雰囲気を壊さないような空間づくりがとても重要(だと思います)。

そこで、今回、照明器具を一新するにあたり、いろいろ悩みました。
慌てて安いものを購入して古民家の印象を崩すものは選びたくないし、かといって、いいものを選ぶと、数が多いためかなりの費用になってしまう。。。

今回、浴室やトイレなどは建築士さんにお任せしてしまったので、自分で用意する必要があったのが、下記の5箇所です。

・事務所
・土間
・大広間
・和室×8
・通路

和室はそれぞれ1つずつ、それ以外は最低でも2つ以上は必要な広さのため、最低でも16個は照明が必要でした。うーん、けっこうな数です。基本的に、優柔不断な私。1つのモノを購入するにも、すごーく迷って、これは本当に必要なものか、と理由付けまでして買うのに、16個を一気に買うとなると、慎重になります。

照明選びで私が意識したポイント

今回、古民家「箕澤屋」の照明器具ということを意識して、優先度の高いポイントを考えました。

1. 色と形

まず、とにかくこだわったのが、です。

電球以外のパーツはすべて黒という点は、何よりも譲れませんでした。

なぜなら、築150年の古民家は、梁や柱が焼けて全体的に黒い印象。そこに、例えば白いコードの照明器具がついていると、天井を見たときに浮いて見えてしまいます。こんな風に↓

それを避けるために、電球のソケットやコードの部分は、すべて黒かまたは濃い色のものを探しました。

そして、

古民家に合うのは、やっぱりシンプルな裸電球です。(あくまでも、個人的な意見です)

元々、古い引掛シーリングについていた照明が、1灯の裸電球だったからその方が落ち着く、ということもありますが、天井が高く広い空間を、余計なランプシェードで邪魔したくない、という気持ちがありました。

2. 電球の種類と色

次のポイントが、電球をLEDにすることです。

今まで、白熱電球、蛍光灯、LEDと存在は何となく知っていたのですが、違いを明確に理解しておらず、ここに関しては正直、どちらでもいいかなと思っていました。そこでこの際、しっかりと電球について調べてから決めよう!と思いたち、それぞれの特徴を調べました。

最初のうちは、用語も分からず、いまいち調べ方すら分からない状態だった私。うーん、もう何でもいいや!となりかけてたのですが、ネット検索&電気屋さんに足を運び、いろいろ見ていくうちに、「なるほどなるほど。」と。

たかが電球と言えども、種類、色、サイズ、明るさ、メーカーによる違い、そのうえでの選び方と、いろいろあるものなんですね。

そして、最終的に至った結論がLEDにしよう、ということでした。

それぞれのメリット・デメリットなどは、ネットで調べれば分かるので、ここでは書きませんが、私がLEDを選んだときのポイントとなったのがこちら。

・寿命が長い★★★
→これが一番重要でした。
なぜなら、箕澤屋の天井は全体的に高く、軽く3m以上はあるので、電球一つ変えるにも脚立を運んできて変えなければなりません。それが、全部の部屋となると、例えば1〜2年に1回だとしても、20箇所だとしたら、かなりの頻度になります。ということで、この手間をなくすのが一番のポイントでした。

・電気代が安い★★
→電気代は安ければ安いに越したことはありません。ただ、逆に最初の電球購入費が高くつくので、長く使えばLEDの方がお得になるけど、途中で故障する可能性もあるので一長一短といったとこです。

・発熱量が少ない★
→発熱量に関しては、なかなか計りにくいのですが、少なくともLEDの光自体については、熱くならないそうです。ただ、素子や電源部は熱くなるとのことで、LEDだから安心、といった単純なことでもないようです。逆に冬は電球で暖かくなるということがなくなるので、逆にデメリットなのかも。

というのがLEDを選んだ主な理由ですが、最近では業界全体でLED照明へのシフトが進んでいるらしく、白熱電球や白熱電球器具の一部が製造を中止しているメーカーもあるそう。となると、消費者としては今後LED以外の選択肢が少なくなってしまうということで、LEDにせざるを得ない状況となる日も近いかもしれません。

3. 明るさ

そして、最後のポイントが、イベントでも困らない明るさです。

照明は、ただ照らすだけであれば、そこまで明るい照明は必要ありません。しかし、箕澤屋の場合、大広間を中心に、人が集まれるスペースにしよう、という意向がありました。

となると、イベントを開催時、幅広い年齢層の方が集まった際に、暗くて見えない、モノが見えなくてぶつかった、といったことがないように、ある程度の明るさを保つ必要があります。

ここで困ったのが、照明器具です。
明るさを確保するためには、電球の数を増やすか、明るい電球を選ぶかです。
しかし、ポイント1で書いたように、できれば裸電球がいい。
とは言っても、大広間にある引掛シーリングの数は4つと、もう決まっています。

果たして、4つの電球だけで約40畳もある部屋を照らせるのだろうか。。
部屋の広さに応じて必要な明るさを調べると、10畳で白熱灯約400wは必要。
つまり、単純計算で4倍しても、1600w相当は必要です。

ということは、一般的な60w相当の電球で考えると、なんと電球26個以上も必要!
もし100w相当だとしても、16個は必要。これはダメだ。。。

必要な明るさというのは、単純計算ではないにしても、4つでは少なすぎます。(当たり前か)

・・・・・明るさ問題は先送りに。

結局、決まってないのかよ!はい、ごめんなさい。
うーん、ここは何とかするべきところではありますが、とは言っても、大広間は恥ずかしながら現在こんな状態↓

これでは、イベントどころじゃありません。
ということで、まずは片付けに集中することにして、明るさ問題は後日考えることにします。

もし、今後箕澤屋に来ることがあれば、その後、照明問題がどうなったかをチェックしてみてくださいませ。

Ayana

Ayana

箕澤屋プロジェクト代表兼管理人。2014年にこの家の存在を知り、魅力的なこの家を残すために活動しています。夏だけかき氷カフェ店主。フルーツ農園の娘。同じく管理人Kobadaiと2人でゆるーい雑談Podcastもやってます。
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