地方と都市、住むならどちらを選びますか?
もし住む場所を自由に選べるなら、どこを選びますか?
私はこの問いについて、日々の中でけっこうよく考えます。
これだけグローバル社会が進んだ世の中、どこに住んでいても同じことができるよね。場所は関係ないよね。とよく言われます。
とはいっても、住む環境ってすっごく大事。
中でも、地方か都市か、どちらを選択するかは、かなり大きいと思っています。それは、日本であっても、他の国であっても。
私自身の話を書くと、幼少期〜高校卒業までを長野県で過ごし、そのあと10年以上を東京神奈川で生活。その後、長野県の中でも松本市と箕輪町を3年ほど行き来し、その後、ニューヨークという大都市で暮らすという経験をしています。
そのため、それなりに地方と都市の違いというものを、ある程度理解している方だとは思います。
その中で毎回思うのは、やはりどっちもどっちで良し悪しがあって、どちらか一方だけ選ぶのは難しいなということ。
実際に、私が東京やニューヨーク、長野で生活してうれしいこと、うれしくないことあげるとこんな感じです。
東京・ニューヨークにいてうれしいところ
- 電車で行きたいところに大抵行ける/車がなくても生活できる
- 家からちょっと歩けば飲食店があってお酒も飲める
- 外に出るだけで人がいて、賑やかな雰囲気を感じられる
- ほしいものを店頭で直接見て買える
- お金を出せば大抵のものは手に入るし、24時間遊べる場所がある
- 人と関わらなくても生活できる
- さまざまなタイプの人と出会えるチャンスが多い
東京・ニューヨークにいてうれしくないところ
- 新鮮な野菜が手に入りにくいうえに高い
- とにかく人が多くてどこに行くにも並ばなければならない(コロナ前)
- 野菜づくりはもちろん難しく、土を捨てる場所すらない
- 家賃が高くて家が狭い
- ときどき外がうるさい(NYだとヘリコプターやパーティ音など)
- 車を所有しにくいので、大物の買い物が大変
長野にいてうれしいところ
- 自然豊かで星空がきれい
- とにかく野菜やフルーツが新鮮で安くておいしい
- 車でどこでも行けるので行動範囲が広がる
- 家賃が安くて部屋が広いし庭もある
- 家庭菜園もDIYもやり放題
- アウトドアもし放題
- 人混みに巻き込まれることはほぼない
長野にいてうれしくないところ
- 車がないと動けない
- 気軽に飲みに行けない
- 人との関わりを避けて生活しにくい
- ネットよりも口コミの方が早い
- 自給自足をするほど時間がなくなり忙しい
- 自分が会いたい人や興味ある人に出会いにくい
- 虫は避けられない
ざーっと並べましたが、もちろん、地方や都市の中でもどのエリアに住むか、子供の有無や仕事、住む環境によっても事情は大きく変わってくるので、あくまでも私個人の感じていたことです。
こんな風に見ていくと、どうしても、絶対にどちらがいい、というのは決めかねるのです。良し悪しのある中、自分の環境や性格と合わせてどこを選択するかになってくる。
しかし、できれば理想を追い求めたいのが人間なのですよね。そうすると、私の場合は両方のバランスをとっていいとこ取りしたい、というのが毎度の答えで理想です。
そんなわがままが通るかという意見もあるかもしれませんが、一度の人生だしね、理想の生き方は常に掲げておきたい。そんな理想を掲げることで、どこに向かっていくべきか、人生の選択基準にもなってくるしね。
さらに、全く違う環境をバランスよく体験することで、より幅広い視点が持てて、人の環境や考え方の違いも理解できて、たくさんの学びを得られる。それによって、新しいアイデアにつながることも多々あり、私にはとても良い循環を生む生活スタイルだと感じています。
2021年いま現在は、どうしても移動しにくい世の中ではありますが、もう少し状況が落ち着いて、再び人の動きが戻ってきたら、そのときにどこにいるかは分からないけれど、また箕澤屋と都市の間でいいバランスがとれたらいいなーなんて思っています。