水車小屋の行く末は。解体する?改修する?

さて、箕澤屋チームにとって、最大の選択!?
のときが迫ってまいりました。

前回のブログで、ちらっと書いたのですが、箕澤屋敷地内には、現在、危機迫った課題があります。

それは、母屋正面から見て、左奥に位置する建物。

裏の駐車場口から見ると下の写真の右の建物。

元々は、水が多いことを利用した水車小屋だったそうで、その水の力を利用してビールの醸造が行われていた建物。

(→かつて箕輪町に存在した地ビール、喜楽ビールのはなし

中はこの通り、美しくはないですが、何かと使える物置きとなっていました。

そして、立派な歯車。
水車があったであろう証拠もしっかりあります。

今じゃこんな風に木でできた歯車、なかなか見つからないのではないでしょうか。

私たちは、この建物を「水車小屋」と呼んでるので、このあともこの記事では、水車小屋と書きます。

水車小屋の状況、次第に悪化

で、この建物、私たちがちょうど引き継ぐとき(2014年頃)には、まだ屋根もあり、風が吹くと多少バタバタするくらい。台風が来ると飛びそうで怖いねー、という程度の状況でした。

その時の写真がこちら。

屋根がちゃんとある!

今との差に、私たちも改めて驚いてしまうくらい。

それが、2017年にはこのような状態。

そして、2018年には、、、

今まで、トタンが外れては打ち直しを繰り返していたのですが、もう元の下地がヘタってしまって、打ち付けることもできない状態に。

ひとたび雨が降り風が吹くと、この通り。

水車小屋は、雨漏りしまくり、モノの保管もできなくなりました。

実はそれが、先日の「おかご(駕籠)を処分します」の記事を書くことへとつながっておりました。

改修するか?解体するか?

もう、先延ばしすることが難しそうな状況です。

というのも、この水車小屋の屋根、3つの建物の屋根としてすべてつながっており、放置しておくと、水車小屋だけでなく、隣の土蔵、その隣の工房へまで影響が出てくるのです。

こちらが反対側から見た写真。
ここまで大きな屋根。何をやるにもお金かかります。。

とにかく、危険な状態は何とかせねばなりません。

そして、選択肢として挙がったのが、次の2つ。

1、解体
水車小屋はすべて解体。隣の2つの土蔵は残す。

2、柱を残して改修
すべて残すことは難しいので、水車小屋の柱だけ残し、屋根だけ新たに建て直す。

うーん、どちらにしてもけっこうなお金はかかります。

細かい金額を出すのは控えておきますが、お世話になっている建築会社さんに見積りしていただいたところ、1より2の方が100万円ほど高くなるとのこと。

残したい気持ちはあるけれど、とは言っても、屋根だけ残しても使う予定がない。

使う方法を探したいけれど、現実問題、いまの活動メンバーでは、そこに対して動くことが難しい。

そして、関係者で話し合い、苦渋の選択。

1の解体へと舵をとりました。

この水車小屋がなくなると、また箕澤屋の景色、大きく変わるかもしれません。

少し寂しい気持ちもあります。

とは言っても、家や建物はメンテナンスしないと朽ちていくのは仕方がないです。

きっと、なくなることで新たなアイデアも浮かぶかも。

ほら、この左の建物がなくなったら、かなり広いスペースができるので、キャンプだったり、走り回ったり、いろいろできる!

と、ポジティブに考えることにします。笑

水車小屋跡地の活用法、アイデアなど募集しています

というわけで、水車小屋はこの春になくなる予定です。

おそらく、隣の土蔵を残した建物がすっかりなくなり、地面のみコンクリートが残るイメージでおります。

まだ実際にどう変わるのかは想像となりますが、空いたスペースができることで、新たな使い道はないか、今も探り中です。

もし、この記事をご覧いただき、跡地を使いたいといった希望や、アイデアがある方は、Facebookメッセージなどから、お気軽にご連絡いただければありがたいです!

Ayana

Ayana

箕澤屋プロジェクト代表兼管理人。2014年にこの家の存在を知り、魅力的なこの家を残すために活動しています。夏だけかき氷カフェ店主。フルーツ農園の娘。同じく管理人Kobadaiと2人でゆるーい雑談Podcastもやってます。
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