長野県箕輪町へ移住!箕輪町について私が思うこと

先日、箕輪町の地域おこし協力隊の方に誘われて、「chocoっと移住女子会」というイベントに参加してきました。

今回集まるのは、箕輪町や上伊那への移住した人、移住を検討している人、住んでいる人、興味がある人などなど。私はまだ完全に箕輪町に住んではいないのですが、ぜひ箕輪町の方々のお話を聞いてみたい、と思い、参加させていただきました。

さっそく話を聞いてみると、今まさに箕輪町への移住を検討されている方がいたり、移住したばかりの方がいたり。
いやー、ニュースでよく取り沙汰されているけど、実際にお会いするとやっぱりいるんだなーと感心。地方移住への流れみたいなものを少しリアルに感じることができました。

そこで、私もまだまだ箕輪町のことをよく知っているとは言えないのですが、半分身をおく人間として、箕輪町に移住することについて、今の私が思うことを考えてみました。ちなみに、私は長野県松本市出身。東京に約15年住んだあと、ここ1〜2年、古民家の家主として箕輪町にちょくちょく通っている30代女子です。

1. 街のサイズ感がちょうどよい

誰から聞いたわけでもなかったのだけど、関わり始めた当初から何となく感じていたポイントが、町のサイズ感

箕輪町って地図で見るとこんな感じなんですね。

で、人が移動するエリアはだいたい車で15分で行ける範囲内の町の中心エリア。
まさにコンパクトシティ!

なんとなく響きがいいですね。

ただ、ここで言うコンパクトシティとは、持続可能な都市を目指して、生活に必要な機能を意図的に集約させた都市政策のことではなく、町のサイズ感と地理的構造上、自然と生活に必要な機能がコンパクトにまとまった町、という意味で使っています。

私の勝手な予想ですが、町の東西に山がそびえ立っている地形のため、自然と中心に住居や生活機能がまとまったのではないのかなーと思います。

人口は約25,000人ほど。
箕輪町役場HPより)

東京だと大きすぎて比べる対象にもならないのですが、私からすると、地元の松本市も大きすぎるんですね。なんというか、それなりに大きい都市なので、自分の町という意識が薄く、愛着をもちにくいというのでしょうか。。(決して松本をディスっているわけではありません。笑)

それに比べて、箕輪町はその10分の1くらい

町全体が把握できる大きさでありながら、限界集落のように過疎化して人が誰もいないわけではない。

そんな適度なサイズ感が心地よく感じられます

2. 車は必須

それはそうですよね。

おそらく東京や大阪といった都市以外の地方ではどこもそうだと思いますが、やっぱり車がないと不便です。それは、箕輪町も例外ではなく、箕澤屋は幸い、JR飯田線の沢駅から徒歩5分の距離ですが、とはいっても電車は1時間に1本程度。路線バスも本数が少ないため、基本的には移動の足は車です。

そうなると、どこへ行くにも基本的には車移動

これで、少しは車の運転に慣れるし、歩かなくてもよくなって、やったー!と思う反面、気軽に飲みに行けないのがお酒を飲みたい私には痛いところ。普段からあまり外へ行かないのに、お酒も家になったら、いつ外に出るんだ!と愚痴ってしまいます。

3. 国道沿いにはけっこう何でも揃っていて便利

箕輪町の中心には、東西を真っ二つに分けるように国道153号(町の人はバイパスと呼びます)が通っています。
この国道沿い、何でも揃います。

ツルヤ(信州で人気のスーパーで安くて品揃い抜群!)、ニトリ、イオン、ドラッグストア、ホームセンター、牛丼屋、家電店、100円ショップ、スポーツ用品店、靴屋などなど。(一部は箕輪町外になります)

箕澤屋の改修で必要なものを探すときに、あれはあるかな?これはあるかな?といろいろ探したのですが、基本的に探している店はこの国道添いにありました。その度に、「なんて便利なんだ!けっこうこの町やるじゃん」と上から目線で感心。

そういうわけで、箕澤屋に必要なものも、ほぼこの周辺&amazon(今の時代に感謝です)で揃えてしまいました。

とはいっても、おしゃれなセレクトショップなどはないので、ウィンドウショッピングで楽しもー、なんてことはできないのですが、生活するには十分の充実した店の数です。

ちなみに、地元民に言わせると、「これだけいろいろできたのも、ここ数年のことですよー!」と。さらに、最近ではちらほらと、おしゃれカフェなどもできているようです。

4. 冬はやっぱり寒い

これは、以前の記事でも書きましたが、長野県の南信地方と言えども、やっぱり信州の冬は寒いです。これには、イベントで会った元々東北に住んでいた人もお墨付き。雪は東北ほど降らないのに、長野の寒さは東北よりも突き刺さるようで痛いとのこと。

(→最低気温−13℃!真冬の古民家 in 長野はやっぱり寒い

特に私は寒がりなので、ここが一番つらいです。

北海道のように確実に寒い地域であれば、セントラルヒーティングで部屋中暖かい機能もついているのだろうけど、長野は中途半端に寒い

トイレやお風呂に部屋を出るとき、台所へ移動するときなど、寒さに凍えながら力を振り絞って動くことになります。

5. 人がいい(らしい)

この地域のことについていろんな方とお話するようになって、よく耳にしたのが、箕輪町を含め伊那の人は、人がいい、ということ。

これこそ、正確に比較することは難しく、人の主観でしかないのですが、少なくとも、私がここ数年でお会いした方々は、確かに親切で、やさしい方々が多い印象があります。

ありがたいのは、我々が箕澤屋を改修して何かやるかもしれない、と話したときに、多くの人が、反対せずに応援してくれたこと

こういったポジティブになれる環境というのは、何かを始めるときに非常に重要なことなので、とてもこの町に対して好感がもてました。

6. けっこう面白いことをやっている若い人たちがいる(らしい)

これも、まだまだらしいレベルでしかないのですが、ここ数年で若い方々が活動的に動いているらしく、少しずつイベントなども開催されているようです。

私もここ2〜3年でこんなイベントに参加させてもらいました。

森のジャズライブ

これは2014年から始まった森のジャズライブというイベント。普段は使わていない森をこのときだけ整備して会場を作り、本当に気持ち空間でジャズを楽しむことができます。

これは2015年のときの写真ですが、とても好評で、毎年徐々に規模が大きくなっているようです。

いいこといち

こちらは2016年から始まったみのわ天竜公園で開催されたいいこといちというマルシェ。箕輪町にはマルシェのような生産者やアーティストが直接販売するイベントがなく、そんな場を作りたいと、箕輪町地域おこし協力隊の方が主催したイベントです。

昨年の初開催では天気にも恵まれて、野菜や果物、加工品やアート作品など、地域で活動している方々が出店して、地域の多くの方が集まりました。

ちなみに、2017年の今年は春と秋の2回開催するそうです。
と、私が参加したイベントのみあげましたが、他にもいろんな方々がいるそうで、これからお会いするのが楽しみです。

7. 仕事は。。。

これは、正直わかりません。
(おい!ここが一番気になるところだろ!)

はい、すいません。

ただ、どこの地域でも同じように、東京のように仕事が選べるほど転がっている、という状況ではないと思います。

が、こんな時代。

箕輪町でも、地方に住みながらネットを利用して働いている人が多くいます。自分のスタイルを見つけて、生きるための仕事を見つけられれば幸せなのかなーと。

8. 伊那谷の景色と山々が美しい

最後にやっぱりくるのはこれ。

伊那や箕輪町に移住を考えている人で多いのは、やっぱり伊那谷の景色や山の美しさに惹かれて来る人のようです。このエリアは、ちょうど中央アルプスと南アルプスに囲まれた平野部で、中心には天竜川が流れています

左右を見ると美しい山々が連なり、それでいて町は平で、田んぼや畑が広がるのどかな風景を見渡せる。そんな光景に憧れて移住を決めた人は少なくないはずです。

やっぱり環境が与える影響は大きいのかもしれません。
それがもしかしたら、伊那のいい人たちの性格にもつながっているのかな?

それは分かりませんが、確かに景色はすばらしいです。

元々山の近くで育って山嫌いの私も、雪が積もった山々は確かにきれいだな、と思ってしまうほど。

そんなわけで、山好きの方にはここがかなりの高ポイントなのではないでしょうか。

以上が、私がここ1〜2年見てきて感じた箕輪町ついて感じていることです。

もちろん主観や偏見も入っていますが、箕輪町や上伊那に移住を検討されている方に、少しでも参考にしていただければうれしいです。

ちなみに、イベントを開催した箕輪町田舎暮らし体験住宅(旧 箕輪町東部診療所隣)、箕澤屋からも車で2〜3分のところなのですが、箕輪町での暮らしを体験してみたい方に、無料で施設を貸し出しているそうです。もしご興味ある方はどうぞ。
※なお、私は役場や観光課の人間でも何でもありませんので、お問い合わせは直接担当連絡先へご連絡ください。

Ayana

Ayana

箕澤屋プロジェクト代表兼管理人。2014年にこの家の存在を知り、魅力的なこの家を残すために活動しています。夏だけかき氷カフェ店主。フルーツ農園の娘。同じく管理人Kobadaiと2人でゆるーい雑談Podcastもやってます。
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