古民家リノベーション⑥ 悩みに悩んだ古民家の壁紙選び

いくつものポイントがある壁紙選び

古民家改修も最終段階に入ったときに、建築士さんから

「壁紙、どうしますか?」

と。

ここで改修工事最大の悩みポイントがやってきました。

壁紙といえば、部屋の印象を大きく変える要素です。
悩むのは決めるときだけで、慣れてしまえば気にならないかもしれない。
とはいっても、長くいる場所かもしれないので、適当に選んで後悔したくない。

私の場合、家を建てた経験もなく、建築に関する知識はほぼゼロ。
ということで、壁紙をどうやって選ぶべきがいろいろ調べました。

ポイント1. 漆喰塗りか壁紙か

古民家の壁といえば、まず出てくるのが漆喰塗り。 私ももちろんイメージだけで漆喰塗りがいいかなーと思っていました。

ポイント2. 費用の違い

しかし、漆喰塗りと壁紙を比べると、漆喰塗りの方が費用が倍以上かかるそう。 そりゃ技術をもった職人が塗っていくわけだから、そのくらい違うよね。

ポイント3. DIYかプロにお願いするか

じゃあ、漆喰塗りって自分でできないのかな?

と調べてみました。
いっぱいいるいる。DIYで漆喰塗りをしている方々が。すごいなー。
ということは、がんばればできるのか。

とここまできて、考えました。

まず、漆喰塗りがいいけど、費用を考えると壁紙
ただDIYでやれば、安く仕上げられる

じゃあ、DIYでやってみようかな、、、

と気持ちが傾きかけたところ、改めて整理してみました。

<DIYで漆喰塗りするメリット>
・費用が安く抑えられる(一番のポイント!)
・経験値がつく
・愛着がわく

<DIYで漆喰塗りするデメリット>
・時間がかかる
・大変&うまく仕上がるかが分からない
・工事の段取りにも影響する
・季節的に寒すぎてDIYは厳しい(この調子でいくと、作業するのが寒さが最も厳しい1〜2月!)

うーん、こう考えると、自分でやるとなると、季節的なこともあり、
すべて完了するまで、さらに数ヶ月かかってしまいそう。

お金をとるか、時間をとるか。

実は、この改修工事の話が出てきてから、このとき既に約2年が経過しており、これ以上時間をかけていられない、という想いがありました。そのため、今回はお金よりも時間をとり、DIYはやめることに。

ポイント4. 珪藻土クロスかビニールクロスか

DIYの選択肢がなくなると、あとはプロにどの壁でお願いするか、となります。

まず、漆喰塗りは費用がかかりすぎるため、今回は諦めました。

壁紙というと、ビニールクロスのイメージが強かったのですが、今は壁紙にもいろいろあるようで、今回おすすめしてもらったのが、「珪藻土クロス」というもの。ビニールクロスよりも多少費用はかかるけど、漆喰塗りよりはかなり抑えられるとのこと。

サンプルを見せてもらったところ、すごく自然な印象。ナチュラルな雰囲気にしたかったので、これなら古民家の古い印象ともマッチしそう。しかも、調質効果もあるようで、今の我々にはぴったりでした。

ポイント5. 色や模様をどうするか

よし、ここまできたらあとは色だけ!
これまた悩みました。

真っ白にするか、少し茶色がかった色にするか。
あとから考えれば、そこまで大きな差があったのか分からないけれど、一番の悩みどころは、焼けて黒くなった梁(はり)との調和でした。漆喰塗りであれば、よく見る古い家のようにマッチするはずですが、今回壁紙。さて、白い壁紙で新しい箇所だけ浮いたりしないだろうか。。。かといって、色の濃い茶色にしたら、部屋が暗くなってしまうんじゃないか。

うーん、こんな小さなサンプルだけで、部屋全体のイメージなんか想像できない!

本来であれば、モデルルームなどを見に行ければよかったのですが、残念ながらその時間がとれなかったので、頼るはネットの画像検索でした。いろんな写真を見て想像を膨らませ、これだったらどうかな?決定期限の前日には夜じゅう、イメージ検索をしまくっていました。

そして、最終的に選んだ壁紙がこちら↓

真っ白ではないけれど、濃すぎない中間の白です。 模様もできるだけシンプルに、漆喰塗りの印象に近いものを選びました。 仕上がった部屋の全体はがこちら↓

うん、シンプルで自然な印象。

古い梁ともマッチしています。満足です。 いやー、ほんの数日の葛藤でしたが、頭フル回転でした。

 

Ayana

Ayana

箕澤屋プロジェクト代表兼管理人。2014年にこの家の存在を知り、魅力的なこの家を残すために活動しています。夏だけかき氷カフェ店主。フルーツ農園の娘。同じく管理人Kobadaiと2人でゆるーい雑談Podcastもやってます。
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